米国口腔顔面痛学会認定医試験

1999.12.10;頭痛大学掲載

Gary M. Heir, DMD
Diplomate, American Board of Orofacial Pain
Chairman, Council, American Academy of Orofacial Pain
Associate Professor, University of Medicine and Dentistry of New Jersey
heirgm@umdnj.edu

米国口腔顔面痛学会(American Academy of Orofacial Pain以下AAOP)は、歯科の一分野である「口腔顔面痛(学)」の専門家組織であり、高度な教育、研究、治療を推進することにより、患者の苦痛や疼痛を緩和することに貢献しています。また、複雑な慢性の口腔顔面部の疼痛と機能不全疾患を持っている患者の評価や診断・治療を行い、これらの疾患の基礎をなしている病態生理学と機序に関する知識を科学的に追跡しています。AAOPは、さらに、口腔顔面痛患者の治療において、歯科医師と神経内科医を始めとする医師・他の医療専門家の間の相互協力を奨励しています。

 AAOPは、我々歯科医師が日常臨床において、顎顔面部の疼痛・頭痛・耳の疼痛・歯原性疼痛・舌と口腔内の疼痛・首の疼痛または顔面や顎の機能異常を訴える患者に遭遇する可能性があることを認識しています。これらの愁訴は、顎関節障害・咀嚼筋や頸部の筋・三叉神経の神経因性疼痛・神経血管性障害・頭痛・舌痛症・睡眠障害や口腔顔面部のディスキネジアまたジストニアからも生じる可能性があります。診断次第で、薬物療法、理学療法、スプリント、行動医学療法、外科手術などの治療方針が決定されるますから、臨床家はこれらの種々の問題を認識し、正確な診察に基づいて適切な治療を提供できる体制を整えている必要があります。

 複雑な顔面・頭部の疼痛で苦しむ患者の治療には、この分野における専門的なトレーニングを受けた歯科医師が必要です。米国口腔顔面痛委員会(American Board of Orofacial Pain以下ABOP)は、口腔顔面痛疾患の診断と管理において適正な能力を持つと考えられる歯科医師たちを、筆記試験によって認定しており、合格者に、Diplomate ABOP(ABOP認定医)という肩書を授与しています。この認定医試験は、顎関節の解剖学、神経解剖学、生理学、精神心理学、薬理学、頭痛疾患の他にも、疼痛の科学に関する多くの分野を網羅する困難なものです。

the AAOP:19 Mantua Road, Mount Royal, New Jersey 08061 USA
Tel: 856-423-3629
Fax: 856-423-3420
the ABOP:10 Joplin Court, Lafayette, California, 94549, USA.
Tel.: 925-945-9298
Fax :925-945-9299
(上記の番号の前に「001-1」を加えれば、そのまま米国に繋がります。)
なお、AAOPやOFPについての皆様方のご意見・ご質問を歓迎いたします。
直接筆者にメールをお送りください。

Gary M Heir (e-mail addressはheirgm@umdnj.edu)