その他の一時性頭痛
持続性片側性頭痛

4.7 Hemicrania Continua(持続性片側頭痛)
<診断基準>
解説:持続性で、必ず片側性に起こり、インドメタシンが有効な頭痛

A. B-Dを満たす頭痛が3ヵ月を超えて続く
B. 次の特徴をすべて満たす
1. 痛みは片側性で、反対側に移動しない
2. 毎日連続してみられ、痛みが消失する時期がない
3. 程度は中等度であるが、増悪して重度の痛みとなることもある
C. 頭痛増悪時、頭痛側に次の自律神経所見のうち少なくとも1項目がみられる
1. 結膜充血 または 流涙 (あるいはその両方)
2. 鼻閉 または 鼻漏 (あるいはその両方)
3. 眼瞼下垂 または 縮瞳 (あるいはその両方)
D. 治療量のインドメタシンで完全寛解する
E. その他の疾患によらない (注1)

注:1.病歴および身体所見・神経所見より頭痛分類5~12を否定できる、または、病歴あるいは身体所見・神経所見よりこれらの疾患が疑われるが、適切な検査により除外できる、または、これらの疾患が存在しても、初発時の発作と当該疾患とは時期的に一致しない。

コメント:持続性片側頭痛は通常寛解することはないが、稀に寛解例も報告されている。
このタイプの頭痛が、罹病期間の長さおよび持続性によってさらに細分類できるか否かは未決定である。

<文献要約>
Boes CJ, Swanson JW.
Paroxysmal hemicrania, SUNCT, and hemicrania continua.
Semin Neurol. 2006 Apr;26(2):260-70. Review.

歴史
臨床的特徴とインドメタシンに反応することは、MedinaとDiamondが報告し、「hemicrania continua」の用語は1984年にSjaastadとSpieringsによって広く用いられるようになった。HISは2004年に診断基準が示された。

疫学
以前は稀と考えられていたが、現在では、一例報告では論文が書けない程度にはcommonと考えられている。男女比は1:2と女性に多い。平均発症年齢は28歳(5-67歳の幅)。

臨床的特徴
軽度から中等度の片側性の頭痛が持続性しており、時々その疼痛がより悪化するのが特徴である。疼痛部位は、前頭部、側頭部、眼窩部、後頭部が一般的だが、頭頸部のどの場所にも起こりうる。疼痛が悪化した場合には、患側に自律神経症状が生じることが多い。自律神経症状は、発作性片側頭痛や群発頭痛ほど著明ではない。

ベースラインの持続性疼痛は、鈍痛で圧迫されるようなと表現される。光過敏、音過敏、悪心、嘔吐、自律神経症状は伴わない。疼痛が悪化する場合には、75%が「ベースラインの持続性疼痛に強い痛みが重なる」。増悪時の痛みは、「拍動性」または「刺すような」。増悪時には、光過敏(59%)、音過敏(59%)、悪心((53%)、嘔吐(24%)で、自律神経症状は2/3の症例に認められる。最も多いのは、結膜充血に続く流涙である。1/3に夜間の発作が認められる。

治療
インドメタシンで完全に疼痛消失に至る。処方は、paroxysmal hemicraniaと同様である。インドメタシンで寛解が得られることがあるので、PHと同様、平均発作期間より2週間多く服用し、その後減量を試みる。