一次性頭痛-緊張型頭痛

緊張型頭痛 tension-type headache (TTH)

緊張型頭痛は、筋性顎関節症に合併しやすく、後頭部やこめかみの、「締め付けられるような」、「圧迫されるような」、「鈍痛」を特徴とする頭痛です。緊張型頭痛は、「頭頸部筋群の過緊張によって生じる」と考えられていたため、以前は、「筋収縮性頭痛muscle contraction headache」「筋緊張性頭痛」などと呼称されていました。しかし、現在では、中枢性の原因も注目されています。オーソドックスな治療法は、生活改善と薬物療法であり、「スプリントで治せる」と考えるのは早計です。

<臨床的特徴>

  1. 痛みの部位(location)両側性、こめかみや後頭部
  2. 痛みの性状(quality)鈍痛、しめつけられるような、圧迫されるような
  3. 強さ(intensity) 軽度~中等度
  4. 持続時間(duration)数時間~1日中
  5. 頻度(frequency)何回/週・月~毎日
  6. 増悪因子(Aggravating factors)パソコン・運転など同じ姿勢を続ける/ストレス
  7. 改善因子(Alleviating factors) 首の運動・マッサージにより改善

<緊張型頭痛の分類>
緊張型頭痛は、「発作頻度」と「頭蓋周囲の圧痛」の有無により、以下のように分類されます。

緊張型頭痛の分類(ICHD-II)
2.1 稀発反復性緊張型頭痛(年間12日未満)
2.1.1 頭蓋周囲の圧痛を伴う稀発反復性緊張型頭痛
2.1.2 頭蓋周囲の圧痛を伴わない稀発反復性緊張型頭痛

2.2 頻発反復性緊張型頭痛(1ヶ月に15日未満)
2.2.1 頭蓋周囲の圧痛を伴う頻発反復性緊張型頭痛
2.2.2 頭蓋周囲の圧痛を伴わない頻発反復性緊張型頭痛

2.3 慢性緊張型頭痛(1ヶ月に15日以上)
2.3.1 頭蓋周囲の圧痛を伴う慢性緊張型頭痛
2.3.2 頭蓋周囲の圧痛を伴わない慢性緊張型頭痛

2.4 緊張型頭痛の疑い(Probable tension-type headache)
<薬物療法>
詳細は、日本神経学会治療ガイドラインの「頭痛治療ガイドライン」を参照。
http://www.neurology-jp.org/guideline/headache/

●TTH頓挫薬

  • 消炎鎮痛薬NSAIDs(たとえばボルタレン)
  • 筋弛緩薬Muscle relaxants
  • GABA-like (バクロフェン製剤(ギャバロン・リオレサール)、Diazepam製剤(セルシン・ホリゾン))
  • Imidazone (Tizanidine=テルネリンTernelin)

●TTH予防薬

  • 三環系抗うつ薬 トリプタノール(第一選択)
  • 筋弛緩薬
  • 消炎鎮痛薬NSAIDs