一次性頭痛-片頭痛
片頭痛 migraine

 

片頭痛は脳の硬膜の血管が一時的に炎症を起こして腫れあがるために生じる頭痛です。血管の炎症ですから、痛みは拍動性で日常生活を続けられないほど強く、体を動かすと増悪します。また、悪心(吐き気)や嘔吐、光過敏、音過敏を伴うため、暗い静かな場所で寝込む傾向があります。発作中に歯痛や顔面痛を伴うことがあるので、患者が歯科を受診することがあります。また、稀には「顔面片頭痛」と呼称される、片頭痛でありながら頭痛よりも、顔面痛が主症状となるものもあります。(「OFPを知る」p35より引用)。
*「偏頭痛」は医学用語ではないので、字を間違えないこと!

<臨床的特徴>

  1. 痛みの部位(location)60%は片側性
  2. 痛みの性状(quality)鈍痛で始まり次第に増強して拍動性になる
  3. 強さ(intensity) 強度
  4. 持続時間(duration)4-72時間
  5. 頻度(frequency)何回/月~年
  6. 増悪因子(Aggravating factors)体動により増悪
  7. 改善因子(Alleviating factors) 暗い静かな場所で横になる
  8. 特徴:悪心・嘔吐を伴う。日常生活の継続は困難。視覚的な前兆を伴うものがある

<片頭痛の分類>
頭痛概論、国際頭痛分類第2版を参照。(歯科医であれば、「前兆のある片頭痛」と「前兆のない片頭痛」を知っていれば十分です。)


<薬物療法>
詳細は、日本神経学会治療ガイドラインの「頭痛治療ガイドライン」を参照。
http://www.neurology-jp.org/guideline/headache/

●片頭痛頓挫薬

発作が生じた時に、発作を止める目的で使う薬をいいます。トリプタン系薬物(イミグラン、ゾーミッグ、レルパックスなど)、エルゴタミン、鎮痛薬が用いられます。

●片頭痛予防薬

発作回数を減らすことを目的に、発作の有無にかかわらず毎日服用する薬です。
塩酸ロメリジン (テラナス®、ミグシス®)、アミトリプチリン(トリプタノール®)、プロプラノロール(インデラル®)、バルプロ酸ナトリウム(デパケン®)などが用いられます。